NyARToolkitがGoogleGlassで動いたらしい。

 

Mark先生がNyARToolkitをGoogleGlassで動かしてくれたようです。おー動いてる動いてる。

細かい説明はこちら。

NyARToolKit on Glass
http://arforglass.org/?project=nyartoolkit

nyartoolkit on glass
…ちょっと遅いですね。たぶんカメラ解像度の問題だと思うけど。
デバイス手に入ったらチェックしたいな。

NyIdマーカの利用権について

NyIdマーカの利用権についてご質問がありましたので、説明を書きました。

NyIdマーカの利用権について

NyIdマーカには、無償で誰でも使用できる利用権の不要なプライベートIDマーカと、利用権を登録して独占的に利用できるグローバルIDマーカがあります。

NyIdの利用権は、グローバルIDマーカを独占する為の有償の権利です。

プライベートIDマーカとグローバルIDマーカの違い

利用権不要なプライベートIDマーカとグローバルIDマーカの違いを説明します。

表示については、どちらのIDマーカも、四角い枠の中にドットを打った同一な形式のマーカです。

  1. プライベートIDマーカ(一意にIDを識別できないマーカ)
    どなたでも利用できるID番号を持つマーカです。利用権無しで無償で使用できますが、同じIDを他の方が違う目的で使用することがあります。また、IDから登録者を逆引きすることが出来ません。
    商用利用は可能ですが、独占利用の宣言と名称の変更は禁止しています。この番号は、NyIDのドメイン0に割り当てられています。
  2. グローバルIDマーカ(一意にIDを識別できるマーカ)
    利用権の所有者のみが使用できるID番号を持つマーカです。有料ですが、所有者以外が同じIDを使用することを制限します。(他の事業者が無断で使用した場合の補償はありません。管理上の公式な逆引き結果は補償します。)
    割当は特定のID空間(例えば1000番~2000番)までをの独占的な割当を行い、
    割当範囲についてNyARToolKitProjectのホームページで公開します。
    所有者は割り当てられたID番号に対して、第三者への利用許可・再販・独占利用の宣言と名称の変更ができます。この番号は、NyIDマーカのドメイン0以外に割り当てられています。

利用権が必要な場合

現在一般的に使われているNyIdマーカは、全てプライベートIDマーカです。

グローバルIDが必要なのは、他の利用者にそのIDマーカを利用させたくない場合と、NyIdマーカの名称を使いたくない場合だけです。

他の利用者が同じIDマーカを使用しても差し支えないアプリケーションかつNyIdマーカの名称を変更する必要が無ければ、無償で利用できるプライベートIDマーカを利用することをお勧めします。

NyIdテンプレートカードの販売を開始しました。

株式会社スイッチサイエンスさんにてNyIdテンプレートカードの委託販売を開始しました。

ARマーカーカードセット(NyIdテンプレートカードセット)販売ページ

※モザイクの場所はシリアル番号になります。

商品説明

パッケージには以下のものが含まれています。

  1. NyId marker template ブランクカード ×10
  2. NyId [00-19]: Model2/Rawbit ID早見表× 1

カードは角丸加工の低光沢厚紙製(220kg)。91mm×55mmの名刺サイズです。
11枚で1セット。価格は280円です。

NyARToolKit/FLARToolKitのIDマーカとしてご利用になれます。ARToolKitでは使用できませんのでご注意ください。(要望があればパッチを作ります。)

サポート

商品のサポートはNyARToolkit projectで行いますので、数量不足などがありましたら、wm@nyatla.jpまでお知らせください。

また、独自仕様のカード作成などご希望がありましたら、ご相談ください。

English

We start to sell NyId template  marker card kit.

The card package includes 11 cards.

  1. NyId marker template blank-card ×10
  2. NyId [00-19]: Model2/Rawbit ID table card× 1

Each card is non-gloss high quarity paper. 91mm x 55mm.
It is robust and strong to reflection of lighting.

Price

The price of  a card is 280JPY +shipping charges.
For example, this is price list to US area.

pieces price discount shipping charges(by airmail) total
1 280JPY 240JPY 520JPY=6USD
10 2800JPY 10% 600JPY 3120JPY=36USD

*Exchange rate is 85JPY/USD.
*In EMS, Shipping charges is 1200JPY.

How To Purchase

Payment can be made by paypal. For more detailed estimate, please  contact to  wm@nyatla.jp.

NyIdカードの耐久性試験

NyIdカードの耐久性を試験しました。

試験項目

次の2点について、耐久性を確認しました。

  • 水濡れ
    NyIdカードを水で10秒間洗い、乾燥させたとき形状変化を観察します。
  • 汚れ(醤油)
    NyIdカードの一部を何処のご家庭にもある醤油に浸し、1.直ぐに(3秒後)にふき取った場合2.放置した場合の様子を観察します。

試験結果

水濡れ

左から、量産型(専用紙)、オンデマンド印刷(上質紙)、インクジェット印刷、オフセット印刷(マットコート紙)です。

水濡れ試験
  • 量産型(専用紙)
    中央が凹む形で反りがあります。乾燥中もあまり大きく変形しません。水分を吸収しにくいようです。
  • オンデマンド印刷(上質紙)
    中央が凸む形でやや不規則に反りがあります。写真からは判りにくいですが、表面も荒れています。
  • インクジェット印刷
    中央が凹む形でやや不規則な反りがあります。もっとも良く水を吸収しました。
  • オフセット印刷(マットコート紙)
    不規則な反りがあります。水に浸したて直ぐには、とても大きな反りを見ることが出来ました。元がロール紙だったのかもしれません。

どのカードも乾燥時に反りが発生していますが、量産型(専用紙)のカードは他のカードと比較して反りが一定です。立体視用の画像を用意しました。像の歪みで酔いますので、長時間見てはいけません。

水濡れ画像・立体視用

汚れ

左から、量産型(専用紙)、オンデマンド印刷(上質紙)、インクジェット印刷、オフセット印刷(マットコート紙)です。

汚れ試験

左上(赤枠)が醤油から引き上げ後にふき取った場合。右上(青枠)がそのまま放置した場合です。染込み具合から、短期/長期の汚れ耐性を観察します。

  • 量産型(専用紙)
    直ぐに拭き取った場合、あまり汚れは残りません。放置した場合にも余り汚れは広がりません。
  • オンデマンド印刷(上質紙)
    直ぐに拭き取った場合にも、やや汚れが残ります。また、その際に用紙が少し破損しました。放置した場合はやや汚れが広がります。
  • インクジェット印刷
    水分を良く吸収します。直ぐに拭き取っても汚れが残りました。放置した場合は良く汚れが広がります。
  • オフセット印刷(マットコート紙)
    直ぐに拭き取とった場合にも汚れが残れます。放置した場合には余り汚れは広がりません。

汚れに対する耐性は、次の順番になりました。

  1. 量産型(専用紙)
  2. オフセット印刷(マットコート紙)
  3. オンデマンド印刷(上質紙)
  4. インクジェット印刷

まとめ

量産型マーカは、他の方式で生産したマーカよりも汚れ・水濡れ耐性に優れていることがわかりました。用紙の表面処理と厚さの違いが性能に影響したと考えられます。
屋内での使用には十分な耐性を持っています。
屋外での使用については、他の材料を検討する必要がありそうです。

 

NyARToolkit/FLARToolKit用の実験カードセットの販売について

以前紹介したNyIdカードの販売を計画しています。

製品仕様

製品は、ID固定のものとテンプレートの2種類があります。

  • IDカード10枚パック
    00から09までの印刷済みIDカード10枚のセットです。インクジェットプリンタで製造します。
  • テンプレートカード10枚パック
    自分で番号を書き込んで使うブランクのカード10枚と、IDパターン早見表のセットです。低反射用紙にオフセット印刷で製造します。
    サインペンなどでパターンを記入して使うことも出来ますし、そのまま0番のカードとして使うことも出来ます。
IDカード10枚パック
テンプレートカード10枚パック

販売メニュー

販売メニューは2種類です。テンプレートと固定IDの組み合わせがあります。

  • NyIdマーカ練習セット (780円 税・送料込)
    IDカード10枚パックと、テンプレートカード10枚パック×2セットの合計30枚です。個人的な実験に便利です。
  • NyIdマーカテンプレートセット (980円 税・送料込)
    テンプレートカード10枚パックの5個セット、合計50枚です。拡張現実感の教室などの教材向けです。
NyIdマーカ練習セットの内容
NyIdテンプレートカードセットの内容

各カードのセットは、1セットづつ包装してあります。

NyIdテンプレートカードセットパッケージ

販売方法

販売するのは以下の写真にあるパッケージです。販売方法は、委託販売を検討しています。リセラーになってもいいよーという方は、是非ご連絡ください。公式のリセラーさんとして、ご紹介いたします。販売手数料の支払いは、20%-30%を予定しています。

カードのパッケージ

販売方法決定までの間は、wm@nyatla.jpまでご連絡ください。paypl決済にて対応いたします。
また、オリジナルマーカの製造・教材向けの大量生産も出来ますので、ご相談ください。

Q&A

Q1.自分で印刷した方が安く無いですか?

A1. IDカード10枚パックについては量産化が出来ておりませんので、ご自身で製造した方が同等の物を早く安く製造できます。インクジェットプリンタをお持ちでしたら、こちらの記事を参考に印刷することをお勧めします。

Q2.インクジェットプリンタで自作したものと、品質の差はありますか?

A2. テンプレートカード10枚パックについては差があります。テンプレートカード10枚パックは、低反射の専用紙にオフセット印刷したものになります。溢れる高級感はありませんが、普通紙・マット紙よりも高品質な物を使用しています。