NyARToolkit/3.0.0に搭載する予定の矩形検出器デモです。
以前の検出器と比べて、以下の特徴があります。
長所
- エッジベースなので、環境光変化に強い。
- 静止時の輪郭線破壊に強い。
- マーカの一部(角)が多少範囲外に出ても問題ない。
- 簡易トラッキングがあるので、同じ模様のマーカを区別できる。
短所
- エッジに接近した他のエッジやノイズに弱い。
- 細いマーカ枠に弱い。
- マーカ内側の矩形も検出する。
- 【不具合】トラッキングの機能不足のため、激しい動きを追従できない。
- 【不具合】輪郭線のドリフトが発生する。(モード2の時に、じりじりと輪郭線が平行移動する現象。)
- 【未実装】位置予測のフィードバックが無いため、ありえない矩形を主張することがある。
また、Flash版の問題点として、十分なスピード(平均的なPCで30fps)が稼げていない問題と、ドリフト現象が発生しやすい問題があります。
サンプルプログラム
こちらから実行できます。このプログラムで矩形と認識された対象は、将来マーカとして使用できるようになるかもしれません。
http://nyatla.jp/tmp/lrssqdetect-300b.swf
ソースコードは、NyARToolkitプロジェクトのSubversionにあります。NyARToolkitASのtrunkから、チェックアウトしてください。
http://sourceforge.jp/projects/nyartoolkit/svn/view/