NyARToolkit/2.5.0

NyARToolkit/2.5.0をリリースしました。

今回は、内部構造の見直しがメインです。

最も大きく変更されているのはINyARRaster周辺です。INyARBufferReaderとの統合により、直接画像のバッファ領域を所有するようになりました。バッファの参照・所有の両方に対応し、プラットフォーム依存のイメージバッファに対応しやすくなっています。

次に大きな変更点は、NyARSquareのメンバ変数変更です。従来は、imvertex,sqvertex,direction等のメンバ変数があり、一部重複したデータを持っていましたが、これがsqvertexにのみに統一されました。directionは、sqvertexの計算時にマージされます。これに伴い、NyARTransMat関数の入力変数が変更しました。

もうひとつは、NyARTransMatの引数変更です。NyARSquareの仕様変更による変更のほかに、マーカの物理サイズを指定する方法が変わりました。従来はi_widthで辺の長さを指定しましたが、今回からは矩形のoffsetを指定するようになっています。

 

これらの修正は割と内側の構造変更なので、表面上は今までと同じように使えるとおもいます。ただし、静止画ラスタを生成して処理する場合だけは、少し違うかも・・・。

 

今回はJava,C#,AS3と3種をリリースしました。新しく加わったAS3版は、FLARToolKitと一緒に使う事を想定した計算クラスのみの実装です。

 

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