jp.nyatla.nyartoolkit.core.utils

クラス NyARDistMap

java.lang.Object

jp.nyatla.nyartoolkit.core.utils.NyARDistMap

public class NyARDistMap
extends java.lang.Object

このクラスは、距離マップを利用した、頂点集合同士のマッチング処理機能を提供します。 2つの点集合同士を比較して、集合の各点同士の距離が最も近くになる組み合わせを計算します。

アルゴリズム - 2つの点集合の総当たりの距離マップを作り、その距離が小さいのものから順に抽出することで、 其々の点の移動距離が最小になる組み合わせを計算します。

使い方　- このクラスは、まず距離マップを作るために距離値をセットして、次に組み合わせを得る手順で使います。 距離マップには行と列があります。列を基準値、行を比較値として、その距離値を格納します。 行と列の距離マップを作り終えたら、組合せを計算します。

1. setMapSize(int, int)関数で、マップサイズ（比較する頂点数）を設定する。
2. setDist(int, int, int),またはsetPointDists(jp.nyatla.nyartoolkit.core.types.NyARIntPoint2d[], int, jp.nyatla.nyartoolkit.core.types.NyARIntPoint2d[], int)で、距離マップに全ての値を書き込む。

コンストラクタの概要

コンストラクタ

コンストラクタと説明
NyARDistMap(int i_max_col, int i_max_row) コンストラクタです。

メソッドの概要

メソッド

修飾子とタイプ	メソッドと説明
void	getMinimumPair(int[] o_rowindex) この関数は、現在の距離マップから、col要素に対するrow要素の組合せを計算します。
void	setDist(int i_col, int i_row, int i_dist) この関数は、列と行を指定して、距離値1個をマップにセットします。
void	setMapSize(int i_col, int i_row) この関数は、マップのサイズを指定します。
void	setPointDists(NyARIntPoint2d[] i_vertex_r, int i_row_len, NyARIntPoint2d[] i_vertex_c, int i_col_len) この関数は、２つの座標点配列同士の距離値を一括してマップにセットします。

クラスから継承されたメソッド java.lang.Object

equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

コンストラクタの詳細

NyARDistMap

public NyARDistMap(int i_max_col,
           int i_max_row)

コンストラクタです。 マップの最大サイズを指定して、インスタンスを作成します。

パラメータ:

i_max_col - マップの最大列数

i_max_row - マップの最大行数

メソッドの詳細

setMapSize

public void setMapSize(int i_col,
              int i_row)

この関数は、マップのサイズを指定します。 値は初期化されません。

パラメータ:

i_col - 新しい列数。

i_row - 新しい行数。

setDist

public void setDist(int i_col,
           int i_row,
           int i_dist)

この関数は、列と行を指定して、距離値1個をマップにセットします。

注意 - このAPIは低速です。性能が必要な時は、setPointDists(jp.nyatla.nyartoolkit.core.types.NyARIntPoint2d[], int, jp.nyatla.nyartoolkit.core.types.NyARIntPoint2d[], int)を参考に、一括書込みする関数を検討してください。

パラメータ:

i_col - 列のインデクスを指定します。

i_row - 行のインデクスを指定します。

i_dist - その行と列の距離値を指定します。

setPointDists

public void setPointDists(NyARIntPoint2d[] i_vertex_r,
                 int i_row_len,
                 NyARIntPoint2d[] i_vertex_c,
                 int i_col_len)

この関数は、２つの座標点配列同士の距離値を一括してマップにセットします。

実装メモ - 点のフォーマットが合わない場合は、この関数参考にオーバーロードしてください。

パラメータ:

i_vertex_r - 比較する頂点群を格納した配列。

i_row_len - i_vertex_rの有効な要素数

i_vertex_c - 基準となる頂点群を格納した配列

i_col_len - i_vertex_cの有効な要素数

getMinimumPair

public void getMinimumPair(int[] o_rowindex)

この関数は、現在の距離マップから、col要素に対するrow要素の組合せを計算します。 colに対して適したrow要素が見つからない場合は、o_rowindexの該当要素に-1を設定します。 この関数は内部データを不可逆に変更します。計算後は、距離マップの再セットが必要です。

パラメータ:

o_rowindex - 組合せを受け取る配列です。 col[n]に対するrow[m]のインデクス番号mを、o_rowindex[n]に返します。